定率リボルビング方式

定率リボルビング方式とは、ローンの借入残高に応じて、一定の割合(定率)をかけること(掛け算をすること)によって、毎回の返済額が決まる返済方式のことです。定率リボルビング方式には、以下の種類があります。

<表1> 定率リボルビング方式の種類

返済方式

毎回の返済額

商品例

元利定率リボルビング方式

借入残高に一定の割合(定率)を乗じた金額(元利込)

アコム「キャッシング専用アコムカード」

元金定率リボルビング方式

借入残高に一定の割合(定率)を乗じた元金金額+借入残高に実質年率を乗じた利息

定率リボルビング方式でいくと、借入残高が多いうちは毎回の返済額が大きく、借入残高が減るにつれて毎回の返済額が少なくなっていきます。この点では「残高スライドリボルビング方式」に似ています。よって、残高スライドリボルビング方式と同様に、「毎回の返済額が減る」ということは「完済までの回数(期間)が延びる」ということであり、「支払う利息の総額も増える」ということになります。

さらに、定率リボリビング方式は、返済額が「借入金額 × ○%」であるために、理論上、返済額や借入残高は限りなく0円に近くなるものの、いつまでも0円になりません。したがって、どこかの時点で借入残高を一括返済する必要があります。また、借入残高に対して定率が低い場合は、なかなか元金が減らず返済が進みません。

定率リボルビング方式での返済試算

では、具体的な数字で定率リボルビング方式の返済例を見てみましょう。例えば、100万円を実質年率15.0%で借り入れ、3.0%の定率リボルビング方式で返済する場合、返済プランは下の<表2>のようになります。

<表2> 100万円を実質年率15.0%で借り入れ、定率3.0%で返済する場合の返済試算例
    元利定率リボルビング方式 (毎月払い、月利=15.0%÷12ヶ月=1.25%とする)


返済回数

返済額計算式

返済額

元金充当

利息充当

借入残高

1

1,000,000×3%=30,000

30,000円

17,500円

12,500円

982,500円

2

982,500×3%=29,475

29,475円

17,194円

12,281円

965,306円

3

965,306×3%=28,960

28,960円

16,894円

12,066円

948,412円

4

948,412×3%=28,435

28,453円

16,598円

11,855円

931,814円

5

931,814×3%=27,955

27,955円

16,308円

11,647円

915,506円

(中略)

557

4×3%=1

1円

1円

0円

3円

558

3×3%=1

1円

1円

0円

2円

559

2×3%=1

1円

1円

0円

1円

560

1×3%=1

1円

1円

0円

0円

返済回数560回 / 総返済額1,713,628円 / 利息総額713,628円

    元金定率リボルビング方式 (毎月払い、月利=15.0%÷12ヶ月=1.25%とする)

返済回数

返済額計算式

返済額

元金充当

利息充当

借入残高

1

1,000,000×3%+
1,000,000×1.25%=42,500

42,500円

30,000円

12,500円

970,000円

2

970,000×3%+
970,000×1.25%=41,225

41,225円

29,100円

12,125円

940,900円

3

940,900×3%+
940,900×1.25%=39,988

39,988円

28,227円

11,761円

912,673円

4

912,673×3%+
912,673×1.25%=38,789

38,789円

27,381円

11,408円

885,292円

5

885,292×3%+
885,292×1.25%=37,625

37,625円

26,559円

11,066円

858,733円

(中略)

354

4×3%+4×1.25%=1

1円

1円

0円

3円

355

3×3%+3×1.25%=1

1円

1円

0円

2円

356

2×3%+2×1.25%=1

1円

1円

0円

1円

357

1×3%+1×1.25%=1

1円

1円

0円

0円

返済回数357回 / 総返済額1,416,428円 / 利息総額416,428円

    • ※これらの試算は参考値です。借入日、返済日などの違いにより、実際の返済とは異なる場合があります。

これらの試算では、返済額・元金充当を小数点以下切り上げ、利息充当を小数点以下切り捨てで計算しているため、借入残高が最終的に0円になり完済できます。が、返済額は借入残高に比例してどんどん減っていくので、返済後半の方では返済額・借入残高ともに100円未満という状態になり、100万円の借入れを完済するまでに、元利定率リボルビング方式で46年以上、元金定率リボルビング方式で29年以上もかかるという、気が遠くなるような返済プランになります。

では、定率リボルビング方式を採っている金融機関は、実際にどうやってこの「気が遠くなるような返済」に対応しているのでしょうか。定率リボルビング方式を採用している金融機関はほとんどなく、大手ではアコムの「キャッシング専用アコムカード」が元利定率リボルビング方式です。アコムのケースを見てみましょう。

<表3> アコム「キャッシング専用アコムカード」の定率リボルビング方式


契約極度額

各回の返済金額
(千円単位。千円未満は切り上げ)

1万円~30万円

借入金額の4.2%以上

30万円超~100万円

借入金額の3.0%以上

100万円超~500万円

借入金額の3.0%以上

借入金額の2.5%以上

借入金額の2.0%以上(毎月払いのみ)

「気が遠くなるような返済」にならないように、アコムの場合は借入金額に定率をかけた初回の返済額をそのまま毎回の返済額としています。例えば、上記の100万円のケースでは、100万円×3%=30,000円を、初回だけでなく2回目以降も毎回返済する設定になっています。具体的には以下のようになります。

<表4> アコム「キャッシング専用アコムカード」の定率リボルビング方式での返済例
    100万円を実質年率15.0%で借り入れ、定率3.0%で返済する場合

返済回数

返済額

元金充当

利息充当

借入残高

1

30,000円

17,672円

12,328円

982,328円

2

30,000円

17,890円

12,110円

964,438円

3

30,000円

18,110円

11,890円

946,328円

4

30,000円

18,333円

11,667円

927,995円

5

30,000円

18,559円

11,441円

909,436円

(中略)

41

30,000円

28,850円

1,150円

64,491円

42

30,000円

29,205円

795円

35,286円

43

30,000円

29,565円

435円

5,721円

44

5,791円

5,721円

70円

0円

返済回数44回 / 総返済額1,295,791円 / 利息総額295,791円

※この試算は1年を365日、借入日から30日ごとに返済した場合の目安です。借入日、返済日などの違いにより、実際の返済とは異なる場合があります。

追加借入れがない場合は、実質的には「元利均等方式」や「元利定額リボルビング方式」のような返済プランと言えるでしょう。追加借入れをした場合は、そのつど借入残高に基づいて返済額が再計算され再設定されることとなります。

つまり、定率リボルビング方式では理論通りに返済するのではなく、早く完済するための工夫(例:定額払い併用、全額繰り上げ返済、元金一括返済)が必要ということです。

定額リボルビング方式で注意したいこと

以上、定率リボルビング方式での返済例やアコムでの応用例を見てきました。終わりに再度強調したいことは、定率リボルビング方式で注意すべき点は、理論的には元金がゼロにはならないため、どこかで元金残高を一括返済しなければならないということです。また、定率が低い場合はなかなか元金が減らないため、追加返済をする必要もあるでしょう。

よって、定率リボルビング方式での契約の際には、定率や毎回の返済額、元金残高の減り方や元金残高の最終支払い方法をしっかり確認し、「気が遠くなるような返済」にならないように気をつけることが肝心です。

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