残高スライドリボルビング方式

リボルビング方式とは、ローンの返済方式の一つで、キャッシングやカードローンのように、追加借り入れや追加返済が可能な商品によく使われています。

その中でも借入残高に応じて毎回の返済金額が増減する残高スライドリボルビング方式は、多くのキャッシング・カードローンの返済方式となっています。残高スライドリボルビング方式は、返済金額の計算方法によって、以下の4通りに分かれます。

<表1> 残高スライドリボルビング方式の種類


区分

方式

毎回の返済額

商品例

定額方式

残高スライド元利定額リボルビング方式

借入残高に応じてスライドする一定の金額(元利込)

アイフル「キャッシングローン」、
オリックス・クレジット「VIPローンカード」(*)、オリコ「CREST」(*)、
三井住友銀行「カードローン」、
楽天銀行「スーパーローン」、ほか
ほとんどのキャッシング・カードローン

残高スライド元金定額リボルビング方式

借入残高に応じてスライドする一定の元金金額+借入残高に実質年率を乗じた利息

残高スライド元利定額返済方式

最終お借入後のお借入残高に応じて、ご返済額が変動する方式です。
設定された金額以上であれば、お客さまのご都合にあわせて、おいくらでもご返済いただくことが可能です。

SMBCコンシューマーファイナンスのプロミス

定率方式

残高スライド元利定率リボルビング方式

借入残高に応じてスライドする一定の割合(定率)を乗じた金額(元利込)

残高スライド元金定率リボルビング方式

借入残高に応じてスライドする一定の割合(定率)を乗じた元金金額+借入残高に実質年率を乗じた利息

「残高スライド元利定額リボルビング方式」あるいは「元利定額リボルビング方式」からの選択。

残高スライドリボルビング方式4種類の中での主流は「残高スライド元利定額リボルビング方式」で、多くのキャッシング・カードローンがこの方式を採っています。他の3方式については、返済金額の計算が複雑になるためか、採用している金融機関は見当たりません。

さて、「残高スライド元利定額リボルビング方式」では、借入残高に応じて毎回の返済額があらかじめ決まっています。例えば、アイフルの「キャッシングローン」の場合、<表2>のように返済するようになっています。

<表2> アイフル「キャッシングローン」の返済金額

借入直後残高 返済金額(約定日制の場合)

1円~100,000円

4,000円

100,001円~200,000円

8,000円

200,001円~300,000円

11,000円

300,001円~400,000円

11,000円

400,001円~500,000円

13,000円

500,001円~600,000円

16,000円

600,001円~700,000円

18,000円

700,001円~800,000円

21,000円

800,001円~900,000円

23,000円

900,001円~1,000,000円

26,000円

1,000,00,1円~2,900,000円 10万円ごとに1,000円ずつ加算

2,900,001円~3,000,000円

46,000円

借入残高が多いうちは毎回の返済額が大きく、借入残高が減るにつれて毎回の返済額が少なくなっていきます。一見すると、「初めは返済がきつく、あとで楽になる」という安心感を覚えるかも知れませんが、これが残高スライドリボルビング方式の落とし穴です。

「毎回の返済額が減る」ということは「完済までの回数(期間)が延びる」ということであり、よって「支払う利息の総額も増える」ということです。金融機関としては、返済期間を少しでも長くして利息を稼ぐために、「残高スライドリボルビング方式」を採用しているのです。

残高スライドリボルビング方式の返済試算

では、具体的な数字で残高スライドリボルビング方式の返済を見てみましょう。例えば、100万円を実質年率15.0%で借り入れ、残高スライド元利定額リボルビング方式で<表2>のように返済する場合、返済スケジュールは下の<表3>のようになります。

<表3> 100万円を実質年率15.0%で借り入れる場合の返済試算例
       (残高スライド元利定額リボルビング方式)

返済回数 返済額 元金充当 利息充当 借入残高

1

26,000円

13,500円

12,500円

986,500円

2

26,000円

13,669円

12,331円

972,831円

3

26,000円

13,840円

12,160円

958,991円

4

26,000円

14,013円

11,987円

944,978円

5

26,000円

14,188円

11,812円

930,790円

6

26,000円

14,366円

11,634円

916,424円

7

26,000円

14,545円

11,455円

901,879円

8

26,000円

14,727円

11,273円

887,152円

9

23,000円

11,911円

11,089円

875,241円

10

23,000円

12,060円

10,940円

863,181円

(中略)

44

16,000円

9,566円

6,434円

505,189円

45

16,000円

9,686円

6,314円

495,503円

46

13,000円

6,807円

6,193円

488,696円

(中略)

128

4,000円

3,814円

186円

11,094円

129

4,000円

3,862円

138円

7,232円

130

4,000円

3,910円

90円

3,322円

131

3,363円

3,322円

41円

0円

返済回数131回 / 総返済額1,642363円 / 利息総額642.363円
    • ※この試算は参考値です。借入日、返済日などの違いにより、実際の返済とは異なる場合があります。

100万円の借入元金残高が半分の50万円を切るまでは3年9ヶ月ですが、その後もう半分を返済し終わるまでに7年2ヶ月もかかり、合計で11年11ヶ月かかっています。

毎回の返済額が減るということは、ここまで返済期間が延びるという一例です。支払い利息の総額も642,363円と元金の60%以上になります。

「残高スライド」がつかないリボルビング方式との比較

参考に、毎回の返済額が元金・利息を含めて一定である「元利定額リボルビング方式」で、100万円を実質年率15.0%で借り入れ、毎回2万円を返済した場合の試算と比べてみましょう。

<表4> 100万円を実質年率15.0%で借り入れ、毎回2万円を返済する場合の返済試算例
       (元利定額リボルビング方式)

返済回数 返済額 元金充当 利息充当 借入残高

1

20,000円

7,500円

12,500円

992,500円

2

20,000円

7,594円

12,406円

984,906円

3

20,000円

7,689円

12,311円

977,217円

4

20,000円

7,785円

12,215円

969,432円

5

20,000円

7,883円

12,117円

961,549円

(中略)

48

20,000円

13,448円

6,552円

510,754円

49

20,000円

13,616円

6,384円

497,138円

(中略)

76

20,000円

19,042円

958円

57,618円

77

20,000円

19,280円

720円

38,338円

78

20,000円

19,521円

479円

18,817円

79

19,052円

18,817円

235円

0円

返済回数79回 / 総返済額1,579,052円 / 利息総額579,052円
    • ※この試算は参考値です。借入日、返済日などの違いにより、実際の返済とは異なる場合があります。

毎回の返済額を2万円と、残高スライド元利定額リボルビング方式の初期返済額26,000円より低いために、元金返済への充当部分が少なく、100万円の借入元金残高が半分の50万円を切るまでは4年1ヶ月かかっています。が、その後も返済額が一定であるため、全額返済にはトータル6年7ヶ月で済んでいます。

仮に、この例で毎回の返済額を26,000円にアップすると、返済回数は53回、総返済額は1,371,743円、支払い利息総額は371,743円と、利息負担が軽くなります。

上記では追加借り入れをしないシンプルな例で試算してみましたが、返済方式に「残高スライド」という文字が入るか入らないかで、毎回の返済額や返済回数、支払い利息総額がかなり違ってくることがわかります。この「返済額が減る⇒返済期間が延びる⇒支払い利息総額が増える」ことが、残高スライドリボルビング方式の落とし穴なのです。

残高スライドリボルビング方式には追加返済で対処

それでは、この残高スライドリボルビング方式の落とし穴にはまらないためにはどうすればいいでしょうか。答えは追加返済です。

ほとんどのキャッシング・カードローンでは、いつでも追加返済を受け付けており、追加返済分は元金の返済に充当されます。お金に余裕があるときに、どんどん追加で臨時返済や増額返済をしていけば元金が減っていき、支払い利息総額も減っていきます。借入残高にスライドして毎回の返済額が減らされたら、追加返済で返済額を増やし、できるだけ早い完済を目指しましょう。

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